
※画像は幕末志士様のXより引用
先日、幕末志士・坂本氏、加藤純一氏の企画・運営で開催された
第2回ニコニコ老人会RUST
サバイバルゲームRUST、ゲーム内において参加プレイヤーたちが
スカルをめぐり戦闘、略奪、交渉、協力、裏切りなど
様々な人間模様を、描いた配信イベントだ。
このイベントの、特筆するべきポイントとして
参加者が10年以上前のニコ生より活動しているということだ。
古きネットの時代、ニコ生より配信者として活動しており
ネットリテラシーもないスラム街で育った
正真正銘の、百戦錬磨の叩き上げの配信者たち。
「配信っていうのはこうやるんだよ!」と
昨今の風潮に、真っ向から中指を立てるような
ギリギリのやり取りを、エンタメとして昇華させ
消えつつある古き良き配信の本質を体現した
配信者たちの矜持を見せつけられたイベントとなっている。
この夏を盛り上げてくれた見どころを
記事にまとめていますので
よければ最後までご一読頂けると幸いです。
タブーも配慮もない、だからこそ面白い
ニコニコ老人会RUSTを、語るうえで欠かせないのが
タブーも配慮もない、参加者たちのリアルなやりとりだろう。
過去の炎上や、本人が負い目に思っていることにたいして
遠慮なく突き刺していき、それすらも笑いに変える。
これもニコニコ老人会RUSTを語るうえでの魅力の一つだ。
個人的に一番の見所としては
とある事情により、イベント時点で配信休止中の方がいるのだが
休止理由もあいまって腫れ物として扱われてる彼を
盛大にイジったくだりが存在しており
一般的には触れない方が、無難というところにも
あえて、踏み込んでいき、笑いに変えてしまうのは
配信歴に比例した高い力量を、持ち合わせてるからこそなのだろう。
https://www.youtube.com/@mkrchannel419 MKRチャンネル様のYouTubeより引用
生み出されるネットミーム
普段から配信を見てる方たちなら、ご存じだろうが
配信のコメント欄で、とある流れになると出てくるコメントがある。
「~やめてね📮👍」「〇〇ならなぁ…」「うおw」
など、このようなコメントを配信時に流れてくるのを
見たこともある方も、多いのではないだろうか?
第2回でいえば「飲み確定しそーwきちーw」が
X内でトレンド入りするなど
界隈を超えた、盛り上がりを見せており
こうした用語、ミームが生まれる瞬間に、立ち会えるのも
視聴するうえでの醍醐味であり、配信の面白さだ。
https://www.youtube.com/@MAX-zc4zq 布団ちゃん切り抜きMAX様のYouTubeより引用
ギスギス、ドロドロ、裏切りすらも、エンタメ
負の側面を、うつした配信内容というのは
一般的には、忌避されやすい内容なのは、間違いないだろう。
ただ、ことニコニコ老人会RUSTでいえば
それすらもコンテンツとして、成立してしまうのが
集まっている配信者たちの、レベルの高さだ。
所属チームを裏切り、別のチームに寝返る
甘い言葉でチームに誘い、奴隷として扱うなど
そこに予定調和はなく、あくまでエンタメを前提にしながらも
容赦のないやりとりが、繰り広げられており
見るものを引き込む、本気の熱量がぶつけられている。
そうした背景をもとに、繰り広げられる人間模様も
ニコニコ老人会RUSTだからこそ成り立つ大きな魅力だ。
https://www.youtube.com/@takeogspn たけぉ様のYouTubeより引用
面白いが正義であってほしい
配信の本質とはなんだろうか?
個人的な見解だが、配信は面白いかどうかが全てだと思っている。
面白いに付随してゲームの上手さや、親しみやすさなどの要素が
あとから付いてくるのであって、その順番が変わることはない。
しかし、コンプラや多方面に配慮した、無味無臭な配信者が
求められる時代に、なりつつあり
今の配信界隈に、面白さを見出せなくなってしまった
視聴者の方もいるのではないだろうか?
そして去年、その憂いを晴らしてくれるような
ニコニコ老人会RUSTという、イベントが始まった。
本気で戦い、本気で罵り、本気で盛り上げる。
予定調和など一切存在せず
配信者たちが、面白さという配信の本質のために
立ち回っていく、本気の大人の遊びだ。
シンプルな配信の原点に、趣きをおいたこのイベントは
今の時代でいえば、逆張りと言われかねないが
それでも、いくら時代が変わろうとも
面白いが正義であってほしい
という主催の想いが感じられるのが
このイベントが支持される理由であり
まだ配信で飯が食えるなど、考えられない時代に
「面白い奴でありたい!」
というプライドで生き抜いてきた本気の熱量。
そんな生粋の配信者たちだからこそ
今もなお、強い支持を集め、第一線で活躍しているという事実だ。
時代に合わせた立ち回りをする、配信者を非難する気は全くないが
元々アンダーグラウンドで始まった、配信文化の良さを
彼らはまだ、あきらめていない。
純粋に面白いを追求する彼らこそ
目指すべき配信者の、原点であり到達点では、ないのか?と
自分は強く推したい。